voice colum
ビジネス・スピーチ・話し方
弁護士のための声の出し方
こんにちは!
リーダーズヴォイストレーナー相川陽介です。
今回は、ちょっとお堅い話題を取り上げたいと思います。
みなさま、
「裁判員制度」
って、御存知ですか??
司法を身近なものにする目的で、平成21年5月21日から制度が始まりました。
具体的に言うと、われわれ日本国民がランダムに選ばれて、法廷にいって、判決に影響を与えるというものです。
そう、実は、わたくし法学部だったのです!!
早稲田法学部時代には、落ちこぼれながら2年生まで、憲法・民法・刑法・商法・国際法あたりをやらせていただきました・・・
早稲田時代の友人は、各県の県庁にいったり、ロースクールなどにいってます。
なぜか僕はヴォイストレーナーになりましたが(笑)
さて、裁判員制度。
この制度の導入の結果、今、弁護士業界では変化が起こっているようです。
というのも、制度導入前は、基本的に裁判官が納得するように、決められたことを話しておけばよかったわけです。
実際の公判に、法学部時代何度か行って見たことがありますが、それは非常にタイクツしてしまう時間です(笑)
もちろん、勉強しにいっているのでOKなんですが。
しかし、制度導入で、
「法律??いや、全然知りませんけど・・・」
「サツジン罪?ええと、それは、やばい罪ですよね・・・」
という一般人に対して、わかりやすく、判断できるように話してあげる必要がでてきたのです。
そのため、コミュニケーション研修を受講したり、ヴォイストレーニングによって、コミュニケーション能力を向上させようとする弁護士の方々が増えています。
僕のところにも、わざわざ通ってくださる方がいらっしゃいます。
近年の司法制度改革により、法曹を増やすのが国策となっており、ますます弁護士一人一人の能力が求められるようになっています。
では、弁護士に求められる声というのは、どんな声なのでしょうか??
消去法で、これだけは避けたい声を列挙させていただきます!
1、うるさい声
長時間にわたる公判中、不快感を生ずるうるさい声を聞き続けるのは、裁判員の心象を相当に下げてしまうはずです。
また、うるさい声は、「思いやりがない」「勝手な人だ」という印象を与えがちです。
2、甲高い声
「抱かれたくない男ランキング」で毎年トップに入るのは、出川氏であるという事実から、甲高い声は女性裁判員の心象を著しく損なう可能性が高いです。
3、感情が全く伝わってこない一本調子な声
ただ、文章を読み上げるとこうなります。
このタイプが一番多いようです。
事実を伝えるのには適した声ですが、感情に訴える力は乏しい声です。
4、聞き取れないほど小さい声
これでは、裁判員も判断のしようがありませんね。
5、聞き取れないほど滑舌の悪い声
早口や極度の緊張によって、こういう声になってしまうようです。
法律用語は、発音が難しい言葉が多いため、それがより一層伝わりにくくなります。
6、幼い印象の高いかわいい声
豊富な知識・経験があっても、この声だと、裁判員の印象は
「ああ、この人、若いんだろうな」
というような、やや信頼感の下がった印象になってしまうようです。
以上の声を避けて、しっかりと事実が伝わり、かつ裁判員の心を動かす声を手に入れていただきたいと思います!
法律の勉強と違って、ヴォイストレーニングは体験学習です。
普段デスクワーク中心で偏りがちな法曹関係者だけに、インナーマッスルを動かすヴォイストレーニング、かなりいいリフレッシュにもなりますね。
よりよい社会を実現していくための重要な役割りを担っている弁護士の方々には、ぜひともヴォイストレーニングでサポートさせていただきたいです!
体験レッスンは、こちらの問いあわせフォームのメッセージ欄に「体験希望」と書いて送信してください!